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は以下のとおりである。

 

(1)表示及び検索処理の高速化
従来・印刷図を見る場合には、目録により必要とする地図を特定し、さらにその保管場所を調べ、書棚に行き引き出してくる等の物理的な動作が必要であった。
一方、地図情報を数値化、データベース化しておけば、必要な地図を計算機により自動的に描画させることが可能となり、表示及び検索処理を高速化できるメリットが生じる。

 

(2)作成及び更新作業の効率化
計算機の周辺機器の一つであるプロッター(自動製図機)を使用することにより、いったん数値化した地図情報を自動出力させることが可能となる。
これはコンピューターによる製図及び地図作成の可能性を示唆している。計算機による製図のメリットをいくつか列挙すると以下のとおりである。

 

?規則的な地図パターンの計算機による処理
例えば、太さ一定の線を描く、正確な二条線を描く及び面の中に正確にハッチ形状を描くなど、規則的ではあるが技術的には難しいパターンを、計算機は容易に処理することができる。
即ち、計算機は規則的な繰り返し動作及び一定の規則に乗っ取った動作が得意である。
一方、このような処理を人間が行った場合には、高度な技、即ち職人芸が必要とされている。今後、伝統的な技術を持つ職人の減少を考えた場合、これらの作業を計算機で置き換えてゆく必要性が増

 

 

 

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